社名の由来

「ルリユール」(relieur)はフランス語で「製本職人」。糸でかがってページを綴じ、皮をなめし、薄くそいで紙と貼り合わせて表紙を作り、金箔でタイトルを押す。 そのすべての工程を一つずつ手作業で行う技術を持った職人のことです。

長く使われた本はページや綴じ目が傷み、やがてバラバラになってしまうことがあります。けれどルリユールの手によって一旦ほどかれ、傷んだページの縁をそろえ、新しい糸でかがり直し、新しい表紙に綴じあわされて、それは再びきちんと製本され、新しい命をふきこまれます。

「アンテリユール」(interieur)は英語で言えばインターナル、つまり「内側の」「こころの」「たましいの」という意味です。

私たちも、長く生きているといろいろなストレスにさらされ、こころやからだのページが傷んだり綴じ目がほつれたりしてしまっていると感じることがあります。 そんなとき、「ルリユールの魔法の手」によってその人の “よわったうつわ” が運んでいる人生や文化や思想を元気に次の時代へ渡せるよう、そこに新しい命をよみがえらせる、そんな仕事をしたいと願ってこの名前をつけました。

※ 私たちが「ルリユール」ということばを知るきっかけとなったのは、「ルリユールおじさん」(いせ・ひでこ、理論社)という絵本でした。 いせさんがその本で描かれたような、「魔法の手を持つ職人」の誠意をもってこの仕事を続けたいと願っています。